第24回キャッシュレス化の流れはいかに?

キャッシュレス化の流れはいかに?
キャッシュレス化の流れはいかに?

みなさん、こんにちは。

キャッシュレス・消費者還元事業というものをご存知の方はいらっしゃるでしょうか。

2019年10月1日の消費税率引き上げに伴って、2019年10月から2020年6月までの9か月間キャッシュレス手段を用いて決済するとポイント還元されるという事業です。中小・小規模事業者(飲食や小売業者)の方には、導入時の決済端末購入費用がタダになったり、決済手数料の負担を軽減する仕組みも盛り込まれています。

いま、日本のキャッシュレス市場は大いに盛り上がっています。

世界的に遅れている日本のキャッシュレス化を進めるため、政府は2025年までに決済手法に占めるキャッシュレス比率を4割まで引き上げることを目標にしています。(2018年調査時点で約2割程度)加えて、外国人観光客の増加による消費の拡大や、購入者のデータを活用した販売促進を強化するため、キャッシュレス事業者もポイントを大量に配布したり、還元率を高めるコトでシェア争いをしています。

みなさんも、一度は利用したことがあると思いますが、一方で日常の決済をほとんどキャッシュレスにしているという人は現状ではまだ少ないのではないでしょうか。一時的にポイントがもらえるということでは、継続利用には繋がらない。

キャッシュレス事業を進める知人からよく聞くことは、いかに「MAU(月間アクティブユーザー)」を増やすかということです。では、どうすればMAUは増えるのか。ここで重要となるファクターは、消費者にとってのインセンティブです。

私は、日常の支払いも月々の支払も全てキャッシュレス決済にしています。その方が、家計簿をつけるのも、使う金額を計算してATMで現金を下ろすことも、毎回の支払いで財布を出すこともしなくて済み、楽だからです。自称:キャッシュレス先行者を自負している私の持論ですが、MAUを上げるためには、消費者のライフスタイルにキャッシュレス決済が根付くことが重要であると考えています。

最近では、日本マクドナルドやロイヤルホストがキャッシュレス店舗のテスト店舗をオープンしています。従来オーダーやお会計に要していた人員を調理や配膳といったサービス業務に注力させることで、より早く、より手厚いサービスを提供することを目的としているそうです。

キャッシュレス決済で先行する中国では、路面店舗の決済も現金NGで問題となったことも記憶に久しいことですが、強制的にキャッシュレス化を進めたり、バラマキによって一時的にキャッシュレス化を盛り立てるよりは、サービス面の強化など、キャッシュレス化の本質にフォーカスして普及していくほうが日本っぽくていいなと思います。

ビジネスマン
でもいっぱいキャッシュレス決済あって迷っちゃいますね!

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